明日へとつづく 道づくり 竹中土木

事業・技術

緑化舗装ハニカムグリーン

NETIS 登録番号 QS-200063-A

概要

近年、グリーンインフラ(自然環境の機能を社会課題解決に活用しようとする考え方)のツールの一つとして注目される路面緑化工法は、緑化面積の確保や夏季の暑熱緩和・雨水の地中浸透といった屋外環境の改善を目的として多くのプロジェクトで実施されています。
しかしながら、芝生の生育とバリアフリー性確保の両立が難しいという課題がありました。
ハニカムグリーンは、ハニカム構造(六角形構造)によりパネル上部の開口間隔を狭くすることで、車いすやベビーカー等の走行性向上、ヒールのある靴や子供靴での歩行性向上を行いました。

特長

  1. ヒートアイランド対策
    ヒートアイランド現象原因の1つと言われている、アスファルト舗装などによる地表面の人工被覆化を緑化することで改善します。
  2. バリアフリー性向上
    ハニカム構造によりパネル上部の開口間隔を狭くすることで、車いすやベビーカー利用者の走行性とヒールのある靴や子供靴の歩行性を向上させました。

電磁誘導加熱技術

標準仕様

電磁誘導加熱技術

ハニカムグリーンパネルの改良点

・強度を向上しました。
・底面をメッシュ構造にしました。

旧パネル

旧パネル       新パネル

適用事例

  1. 駐車場
    商業施設、工場、オフィスビル、学校、病院、等
  2. 歩道部
    人やペットが通行する遊歩道、緑道、通路、等
  3. 屋上部
    アミューズメント施設、立体駐車場、等

駐車場の施工事例

駐車場の施工事例

遊歩道の施工事例

遊歩道の施工事例

夏季温度測定事例

夏季温度測定事例1
夏季温度測定事例2

施工手順

路盤工

路盤材料は、「C-40」または「RC-40」とします。
標準施工厚さは、150mmです。
作業は通常の路盤工と同等です。

路盤工

土壌工

ガーデンロード(火山灰質礫質砂利)を基本とします。
標準施工厚さは、110mmです。

高い支持力 路盤としての機能
高保水性 水分不足により芝が枯れるのを防止
高排水性 根腐れにより芝が枯れるのを防止
未固結性 良好な芝根の発育に必要

土壌工

敷砂工

標準砂です。
ハニカムグリーンパネルを設置するための不陸整正の役割があります。
標準施工厚さは、20mmです。

敷砂工

ハニカムグリーンパネル設置

ハニカムグリーンパネルの寸法は、500mm×500mm×厚さ40mmです。
連結用のツメがありますので、縦横を連結します。
端部は、施工形状に合わせて現地で切断加工が必要です。

敷砂工

敷砂工

パネル内土壌工

パネル設置後、パネル内に多孔質礫質土壌(ガーデンロードを基本)を充填します。
充填は、レーキ、ほうき等を使用して、パネル天端より10mm下げた高さに仕上げます。
充填厚さは、パネル厚さ40mm-天端からの下がり10mm=30mmです。

敷砂工

敷砂工

張芝工

パネル上に芝を並べ、散水しながらローラー等で芝をパネル内に押し込みます。
芝根とパネル内土壌を密着させます。 
芝が浮いていると十分な発根が期待できません。

路盤工

完成

施工後2週間程度は、芝定着のため、初期散水養生が必要です。
オプション品として、専用白線、専用車止めがあります。

路盤工

留意事項・お問合せ

  • ハニカムグリーンパネルは基本的に受注生産です。納期は約1.5ヶ月かかります。
  • 中大型車両以上(4トン積み級トラック以上)の車両が頻繁に走行する場合、ハニカムグリーンパネルが破損する可能性があります。
  • 芝生の生育は日照および通行量の影響を受けるため、育成条件に合う場所での施工を推奨します。
  • 芝生の根が根付くまでは、初期養生期間(スプリンクラーの灌水等)が必要です。
  • 通常の芝生と同様、美観を維持するための芝刈や夏期における長期無降雨時の灌水等、維持管理が必要です。

◎見積等のご依頼は、下記までお問い合わせください。

生産本部 生産技術グループ ハニカムグリーン担当